銀座の散歩|銀座の小さな春画展の感想

art情報
art情報

”銀座の小さな春画展”について

映画「春画先生」、「春の画」公開を記念しての「銀座の小さな春画展」展示会場は銀座4丁目のギャラリーアートハウス(映画館シネスイッチ銀座横)です。入場年齢は18歳以上という内容の為か予約券購入が推奨(当日券有)、運営者2名がビル入り口で入場の際一人ひとり確認する異例のスタイルでした。中に入ると奥まで見通せる小さめ展示室のため、展示点数は多くはありませんでしたが、江戸時代(天和4年)〜天保(9年)の貴重な作品を閲覧できました。

ギャラリーアートハウス

展示作品

期間を前期と後期に分けていますが年代で分けている訳ではないようです。ひょっとしたらスペースの問題かもしれません。貴重な展示会なので後期も行けたら良いなと思っています。

・〈前期〉10月21日(土)〜11月15日(水)
「喜能会之故真通」葛飾北斎、「好色図会十二候」勝川春潮など

・〈後期〉11月16日(木)〜12月17日(日)
「喜能会之故真通」葛飾北斎、「男女色交合之絲」勝川春潮など
・その他予定作品:磯田湖龍斎「色道取組十二番」、勝川春章「拝開よぶこどり」、喜多川歌麿「願ひの糸ぐち」/「小町引」、葛飾北斎「万福和合神」、歌川国貞「恋のやつふぢ」/「吾妻源氏」、歌川国芳「逢見八景」など

春画とは

「春画(しゅんが)」とは、昔の性風俗画のことです<別名:枕絵(まくらえ)・危絵(あぶなえ)>。起源は平安時代にまでさかのぼり、中国から伝来した医学書である房中書に見られるとあります。(古美術:やかた

▼以下の引用、参考サイト(とても分かりやすくまとめてあるサイトです)

This is Media(アートをもっと好きになる 美術・芸術メディア)

江戸時代の芸術、春画。少し前までは知る人ぞ知るジャンルの浮世絵でしたが、近年の再評価によって多くの人が存在を知るようになりました。とは言っても、まだまだ美術館で公開される機会の少ない春画。「春画(しゅんが)」とは、いわゆる昔の性風俗画のこと。「枕絵(まくらえ)」や「危絵(あぶなえ)」とも呼ばれました。……………………….町人文化が栄えた江戸時代に最盛期を迎え、明治まで続きます。戦国時代には武士がこれを厄除けのお守りとして鎧の中に忍ばせていたのだとか。春画の使用目的は様々です。町人が自慰目的で楽しむ場合もあれば、姫の嫁入り指南書としても使用されたようです。江戸時代に入ると一般市民でも手に入るものになり、版画技術の発展によって浮世絵が広く普及すると、現在知られているような春画をまとめた「好色本」が市民から人気を博しました。好色本は享保の改革によって幕府からの取り締まり対象となってしまいますが、当時の版元・浮世絵師たちは非公開でこれを販売しました。北斎を始めとする現在でも人気の浮世絵師たちは、本来の屋号とは別の「隠号」を画中に記し、幕府の取り締まりから逃れました。……………………..

This is Media(アートをもっと好きになる 美術・芸術メディア)

調べによると菱川師宣、鈴木晴信、鳥居清長、喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川国貞、歌川国芳などメジャーな浮世絵作家も春画を描き、文筆では井原西鶴(浮世草子、好色一代男)が春本を描いています。また狩野派や土佐派の絵師も春画を描き日本画の奥絵師も注文に応じるため描き方を習熟したとあります。(参考サイト 古美術:やかた

他国の春画について

日本の春画の由来は中国の医学書にあると前述しました。さて、他の国にも春画は存在するか、ネットでわかる範囲で調べてみました。[中国の春画]と画像検索すると大元が中国であるだけに検索数も結構ありました。そこで見る範囲では日本春画と似てはいますが性器の描写は別段誇張されている様子は見えませんでした。また[ヨーロッパ中世の春画]などで検索すると宗教画が多く表示されました。

”銀座の小さな春画展”を見た感想

初めて見た時には、画の人物サイズより性器の比率が極端に誇張されている様子に驚きました。また、ある画には文字がぎっしりと周辺に書かれていて切れ切れに読める箇所からは色っぽい内容が擬音と共に書き綴られていて(全文読めないのが残念ですが)そういった作品がいわゆる猥本(春本)に当たるということが後から調べてわかりました。驚いたのは、そうそうたる浮世絵のメジャー作家達の作品が展示されていたことです。

春画考察

春画、春本は取り締まりにあいながらも印刷(版画)技術の発展とともに大衆に普及したエンターテイメントコンテンツであり浮世絵に含まれる大きな要素と言えるでしょう。また肉筆春画では職人技を駆使した豪華な作品が作られたとあり日本の芸術作品に繋がるのではないかと考えます。

浮世絵は写実的な作風ではないのですが、肝心の箇所を他国の春画と比べても克明に描き切っているように見えます。『男女寿賀多』歌川国虎作品では画家がスケッチしている様子を描いていて、「これほどの再現力があるのに、浮世絵では人物全体のスケッチしないのか、敢えて活かさないのか」と不思議に思いました。

”銀座の小さな春画展”に足を運ぶに至った浮世絵への想い

太田記念美術館で2023年春に開催された「江戸にゃんこ 浮世絵ネコづくし展」に足を運んだ折、北斎漫画に出会い、”浮世絵”の中に”漫画”の原点があるのではないか、また”広告”の原点でもあるのではないかとも感じ衝撃を受けました。

▼江戸にゃんこ 浮世絵ネコづくし展の記事はこちら

太田記念美術館|江戸にゃんこ 浮世絵ネコづくし展に行った感想
太田記念美術館|江戸にゃんこ 浮世絵ネコづくし展に行った感想

衝撃を受けた理由

・私にとって漫画の原点は手塚治虫氏であったため「手塚治虫氏が大きく影響を受けたウォルトディズニー作品、ひいてはアメリカに漫画の原点はあるのだろう」とぼんやりとしか考えていなかったこと。

・かつてグラフィックデザインや広告について学んだ際、アートクラフト運動〜バウハウスへそして今日へと繋がったのだとの認識で完結していました。それはイギリスやドイツから学んだもであるとの思い込みから、自国の歴史の中に”広告”の根っこが埋まっていようとは考えてもみなかったためなのです。

▼アートクラフト運動〜バウハウスについて詳しく書かれています。

知っているようであまり知らない「バウハウス」のこと | Swings
デザインを勉強している方はもちろん、そうでない方も1度は「BAUHAUS(バウハウス)」と言う名前を聞いたこと

この衝撃の想いに駆られ、それまでの「好きで見ていた」に「漫画や広告のルーツを探す」という視点を加え展示会を巡るようになりました。

銀座4丁目からギャラリーアートハウスへの散歩

さて、”銀座の小さな春画展”を見つけてくれたのは当ブログのお出かけ企画担当NOBUです。映画「春画先生」と「春の画」の公開を記念して春画の展示会が開催される情報をキャッチ、久しぶりに銀座へお出かけとなりました。ギャラリーは4丁目にあるので銀座の王道4丁目交差点の出口へ向かいます。とても天気の良い日だったのでランチをするお店を探しつつ、ちょっと”銀ぶら”することにしました。コロナ自粛も緩和され週末の街は大いに賑わっていましたが、大通りも横道も海外観光客の方が多いのではないかと思うほど賑わう人の会話から日本語を聞き取ることは稀でした。

広島物産

銀座は各地のアンテナショップが沢山ありますが2F、3Fでレストランの併設をまま見受けます。ギャラリーに行く前に広島のショップ3Fのイタリアンレストランでご当地食材をふんだんに使ったパスタとピザのランチを楽しみました。2Fには広島焼きのお店がありこちらも賑わっていました。美味しいランチの後は階下のショップで珍しい商品を物色、レモンやドレッシングなどを買い込みホクホクと嬉しくなりました。

ギャラリーアートハウスの周辺

4丁目大通りの1本裏に入った所、シネスイッチ銀座1と同じビルにて開催中です。横道も楽しい銀座歩きですがシネスイッチ銀座1はちょっと分かりずらいかもしれません。

銀座の小さな春画展ー開催概要

▼詳しくは公式サイトにてご確認ください。

[会期]2023.10.21(sat)~2023.12.17(sun)
前期PartⅠ:10.21 – 11.15 / 後期PartⅡ:11.16 – 12.17

[開場時間]AM10:00 – PM7:00

[会場]ギャラリーアートハウス(映画館シネスイッチ銀座横)東京都中央区銀座4丁目4−5 簱ビル

[入場年齢]18歳以上

[アクセス]地下鉄銀座駅A10番から徒歩1分(和光ウラ通り)JR有楽町駅銀座口から徒歩10分

[観覧料]¥1,000 <日時指定予約制>

銀座の散歩|銀座の小さな春画展の感想は以上です。

\ご訪問ありがとうございます/

コメント